第11回和食ワールドチャレンジ|Washoku World Challenge The 11th Competition

和食ワールドチャレンジとは?

「和食ワールドチャレンジ」は、日本料理に高い関心を持ち、知識や技術の向上のため日々努力している外国人料理人を対象とした、日本国農林水産省主催の日本料理コンテストです。

和食ワールドチャレンジは、今年で11回目。
「和食」のユネスコ無形文化遺産登録から10周年を迎える今年は、和食・日本料理の更なる飛躍を目指す新たな挑戦の大会とします。

今回は、書類審査で勝ち上がった料理人を対象に、「欧州大会」「米州大会」「アジア大会」の3つの地域大会を開催し、地域の優勝者を決定します。
欧州大会はロンドン、米州大会はニューヨーク、アジア大会はシンガポールで開催します。各地域大会に参加できる選手は6名ずつです。

今年のテーマは、『あなたの考える日本料理』です。これまでの大会と同様に大会の統一テーマである『UMAMI』を重要な要素としながら、あなたの街で手に入る日本産食材を使用し、「あなたの考える日本料理」を表現してください。

日本料理の実力を試すことのできる絶好のチャンスに、奮ってご応募ください。

参加者メリット

地域大会へ進出すると・・・

日本料理のトップシェフによる日本料理ワークショップに参加できます。
日本料理の知識や実践的な技術を直接学ぶチャンス!
交通費、宿泊費、食材費を支給します(最大US$500まで)

地域大会で優勝すると・・・

日本に招待され、料亭等での約2週間の研修が受けられます(1月末~2月中旬)。
日本料理の本場でトップシェフからさらに深い知識や技術を学ぶチャンス!

審査員

審査員長からのメッセージ

日本料理は、だしの完成度に支えられている料理といえます。その根底にあるのは、だしのうま味をベースに具材と若干の調味料を加えることによって、味と風味の調和を生み出すという考え方です。

しかし、意外に思われるかもしれませんが、この考え方以外に日本料理の明確な定義はありません。だからこそ、日本料理は他国の料理にはない多様性と自由な可能性を持った料理ともいえるのです。

日本料理には、こうでなければならないという公式はありません。日本人の感覚とは全然違うけども、だしをちゃんと使って、油脂や塩分に頼らずに美味しい料理が作れるのなら、それもまたひとつの日本料理と呼べるのではないでしょうか。

みなさんの自由な発想で、うま味を活かした新しい日本料理が生まれることを期待しています。

審査員長

村田 吉弘 氏

日本食普及の親善大使
「菊乃井」 主人
特定非営利活動法人日本料理アカデミー名誉理事長

副審査員長からのメッセージ

2013年、「和食」が世界の文化遺産に登録されました。それから10年の年月が流れ、今では世界には和食・日本料理のお店が16万店近くあると言われております。これは、和食・日本料理が世界に認められて来たということだと考えています。

第11回目の開催となる今回の和食ワールドチャレンジは、これまでの10回の大会とは異なり新たな挑戦の大会だと考えています。うま味をベースにした日本料理の考え方を大切にしながら、日本の食材と現地の食材をバランスよく組み合わせて、自分が一番と考える、オリジナルの日本料理を考案してみてください。

また、この大会は、自身の技術を確認できるチャンスというだけでなく、日本の一流料理店での料理研修を含め、日本料理を学ぶ素晴らしい機会になると信じています。皆さんの未来の大きな目標である一流の日本料理人になる為のステップとして、この大会に参加する事は、貴方の日本料理へのさらなる技術研鑽の大きな弾みとなります。

ぜひ自身の成長の為に挑戦ください。日本料理を志す皆さんの登竜門でもある和食ワールドチャレンジに、多くの料理人のご参加を期待しております。

副審査員長

仲田 雅博 氏

学校法人大和学園理事
大和学園ホスピタリティー産業振興センター センター長

日本料理の基本「五味・五色・五法」

日本料理の基本は「五味・五色・五法」です。五味とは、甘味、酸味、塩味、苦味、うま味。五色とは、赤・青(緑)・黄・白・黒のこと。そして五法とは、切る、煮る、焼く、蒸す、揚げる、という調理法。これらを組み合わせ、素材が本来持っているおいしさを内側から引き出す料理、それが日本料理です。